人はいつだって自分らしく過ごし、振る舞いたい生き物だ。
そして、TUFSFCにおける自分の5年間も例外ではなかった。
ここで自分、黒崎純一の「自分らしさ」をいくつか挙げてみる。
・自由奔放であること
・リスクを顧みないこと
・欲望に正直であること(逆に言えば、誘惑にものすごく弱いこと)
・上手くいかないと、すぐに環境のせいにしてしまうこと
・義理と人情を重んじ、信頼してくれた人を絶対に裏切らないこと
ざっと書き出してみたけど、このくらいだと思う。
これらは自分の24年間の人生で形成されてきたもので、それぞれにストーリーがある。しかし長くなるので割愛する。
今TUFSFCでの日々を振り返ると、良い意味でも悪い意味でも「自分らしく」過ごさせてもらったなと思う。
例えば、
・3つも上の先輩に対して生意気な口調で話したり、雑な絡み方をして迷惑をかけたこともあった。
・試合展開を考えずに、むやみにリスキーなショートパスを繋ごうとしてピンチを招いたことは数え切れないくらいあった。
・オフ期間はコンディションを考慮せず暴飲暴食して、万全の状態でシーズンインに間に合ったことはない。
・大量失点すると、自分のプレーの中に原因を探る前に決定機を作られたDFを責めたり、ボールを保持してくれない攻撃陣のせいにした。
・2、3年の時はスタメンで出れないことがほとんどで、その状況も自分では解決できないものだと諦めていた時期もあった。
・それでも5年間を通じて、仲間とゴールを守るため、危険なシーンでも体を投げ出すことだけは厭わずにやろうとしてきた。90分通じて声と姿勢で仲間を鼓舞し続けた。(その分試合中に負傷交代することも多かったと思う。)
競技者としてラストとなる今シーズンも、大きく自分の振る舞いは変わらなかった。
そして2021年7月18日、そのままリーグが開幕した。結果はICU相手に7失点の大敗。
ほぼ同格だと考えていた相手との間に想像以上の差が存在したこと、何より崩壊していくチームや守備陣に対して、自分が何も影響を与えられなかったことに大きなショックを受けた。
1人で帰路につく中、色んな感情が込み上げてきた。
最終的に心に残ったのは、これだけ。
「中高の時と同じように、後悔だけを残してサッカー人生を終えて良いのか?」
翌朝、オフ1日目から全てを変えることを決意した。
毎朝公園に行き、筋トレとアジリティ、有酸素まで欠かさずやった。
以前のオフ期間なら狂っていた食生活も厳しく管理した。
オフが明けてからも引退までこれらは継続した。どれだけ日常生活が多忙でも。
そして残り半年でチームに何が残せるかを考え、以前より後輩とコミュニケーションを取るようにもなった。
2ヶ月後、電通とのリーグ戦第2節を迎えた。
約5キロの減量に成功してコンディションもめちゃくちゃ良かった。
初勝利とともに、自分がチームに貢献できたことにこれまでにない嬉しさを感じた。
その後の戦績は2勝4敗と満足できるものではなかった。
しかしやれることをやりきった上での敗北は、以前の自分にないポジティブなものだった。
TUFSFCでの最後の半年を通じて、
「覚悟を決めた時、全てを犠牲にして自己改革できる」
という新たな「自分らしさ」を手に入れることができた。
今後は社会へと舞台が変わるが、これを武器に胸を張って戦っていきたい。
受験生、または東京外国語大学に関心を持つ皆さんへ
TUFSFC(東京外国語大学サッカー部)では、プレーヤーとマネージャーを含むスタッフが、多種多様な形で活躍できる組織へと変革を遂げようとしています。
もちろん簡単なことばかりではありませんが、発展途上の組織だからこそ「自分らしさ」を発揮し、発見できる場だと考えています。
もちろん他の組織に属しても、自分の視野を広げ成長することは可能ですし、他にも魅力的な選択肢が多くあることは承知しています。
しかし、100年近くの歴史を持つ組織の一員として真剣勝負ができる機会は滅多にないはずです。
興味があれば是非グラウンドへお越しください。
僕が育てた後輩たちが対応します。
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