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【卒業ブログ】「5年間を振り返って」 岡田龍之介(ラオス語科)

更新日:2023年3月20日



5年前、サッカー部に入るか迷っていたときにも、入るときも、そして入ってからも少しの間はこの問いにぶつかっていた。「大学生にもなって、週5回もサッカーやるのか?」

でもこの問への答え自体は自分の中ですぐに出た。だが、それがなぜYESだったのか、せっかくなので5年間を振り返りながら考えてみたいなと思う。

TUFSFCと出会いは、新歓期のミニゲーム大会に遡る。高校サッカー部の先輩がいた縁で誘いを受け、参加した。記憶に残っているのは、先輩たちの雰囲気の良さ。ありきたりな表現に聞こえるかもしれないが、これは100%本音で、鮮明に覚えている。グランドでも、その後のインドカレー屋ルハンでも、ラクロス部との合同新歓でも、先輩たちの仲の良さが伺えた。自分自身サッカーに未練があったこともあるが、正直これが入部の決め手だったような気がする。入部してからもしっかり上下関係はありつつ、でもフランクにコミュニケーションを取ってくださり、下手くそな自分に親身にアドバイスを下さり、練習に付き合ってくださった先輩も多くいた。部活外でもご飯に連れていってもらったりもした。同期や後輩たちにも恵まれた。自分の同期は比較的人数が多かったが、それぞれが個性的で、でもチームを良くしたい、勝ちたいという意志や熱は同じ方向を向いていたと思う。後輩たちは代によってタイプが違って、それぞれに面白さや可愛げがあった。もちろんチームメイトとしても頼もしく、尊敬もしていた。そんな面々と共に、頭がおかしくなりそうな暑さの中、必死に声を掛け合いながら走ったり、冬の土砂降りの中ダイビングヘッドをしたり、そんな傍から見ればバカらしく高校生の延長みたいな日々は今振り返ってみると貴重だった。「大事な仲間がいたこと」が理由の一つだったと思う。

次にサッカーの部分を振り返っていくと、個人的にはうまくいかないことばかりだったが、それゆえに毎日真剣にサッカーに向き合えたと思う。小学2年生からの16年間のサッカー人生の中でこの5年間が一番濃く、プレイヤーとして成長できた実感がある。自分よりもうまい選手しかいない環境の中でどうにか食らいついて練習に出て、うまくいかない下手くそな自分にイラつきながらも努力した。無駄も多かったし、まだまだやれる部分があったはずだが、70点くらいはあげられると思う。チームとしてもTUFSFCとしてどんなサッカーをするのか、また自分たちの戦力で勝つためにどうすべきか、様々なことを議論しながら進んできた。また、部の体制や在り方についても、学生主体という構造上、自分たちで考え、工夫してきた。自分は幹部のような指導的立場ではなかったが、当事者として意見を出し、議論に積極的に参加することだけは意識してきた。そんな毎日が好きだった。「常に当事者だと感じられたこと」も理由だったと思う。

 この二つの理由以外にも、シンプルに「サッカーが好き」というのは前提としてあるし、「暇な大学生にはなりたくなかった」とか、くだらない些末な理由は挙げれば色々あるが、この二つは自分にとって大きかったと思う。

そして最後に感謝を述べて終わりたい。これまで約100年TUFSFCのバトンを繋いできて下さり、OBとして現役を支えて下さっている先輩方。前例がない中で主張の強い面々をうまくまとめてチームを率いて下さった木室監督。自分が入部してから一緒にプレーさせて頂いた先輩方。厳しいことばかり言う自分たちの代にもついてきてくれた後輩たち。異常なほどのバイタリティーで常にチームを支えてくださったマネージャーの先輩方と後輩たち。常に切磋琢磨しながら、楽しいこともきついことも悔しいことも経験し、時には理不尽にも共に耐え、5年間(ほぼ)変わらないメンツで一緒にいてくれた同期。そして小学時代から部活で汚れた服を洗濯し、いつもおいしい食事を作ってくれた母と、毎晩遅くまで働いて家庭を支え、自分を大学まで通わせ、サッカーをさせてくれた父。DAZNやWOWOWのサブスク代を払ってフリーローダーの兄にも自由に海外サッカーを観させてくれた心の広い弟。そしてこれまで私やチームを支えて下さったすべての皆様に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

そしてこれが本当に最後。これを読んでくれた受験生や外大生に。TUFSFCは部員、スタッフを大大大募集しています。1924年に創部され、来年で100周年を迎える弊部ですが、人数の多い団体ではなく、学生主体なので、「当事者」として自分たちで作っていく感覚が強いです。自分達がサッカーをやっていく環境を作り、より良くしていくためにできることはたくさんありますし、そこから得られる経験は貴重です。OBの方々とのコミュニケーションやスポンサーへの営業、大学外の友人からもかっこいいよねと言ってもらえるくらいクオリティの高い広報、などなどチームの運営においては、自ら手を挙げれば様々なことに挑戦できる環境があります。「大学生にもなって、週5回もサッカーやるのか?」大学生だからこそ、その価値がここにはあると断言できます。ぜひグランドに見学に来ていただけると嬉しいです。


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