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「サッカーのある生活は続く」高橋豪(スペイン語科・3年)





こんにちは。東京外国語大学男子サッカー部三年の高橋豪です。今、僕はスペインのバルセロナに留学しています。留学のために九月の頭にチームを離れてから一か月ほど経ちました。ほんのこの前まで自分がキャプテンマークを巻いていたチームの試合の結果や活動を、SNSを通して初めて知るというのはいまだに不思議な気分です。




その九月の頭のチームを離れる前の最後の試合となるはずだった試合は延期になってしまった試合でした。単純に試合ができなくなってしまったことは残念でしたが、最後の試合ができなくて後悔でいっぱいなんて感情はありませんでした。どうせまた戻ってくるのだからと。




心残りがあるとしたら、また日本に帰ってくる頃にはもう卒業してしまっている先輩や入れ違いで留学に行ってしまうであろう後輩たちとまたサッカーをすることがない、あったとしても当分先になるということでした。




思い返してみれば、小さい頃からサッカーを続けてきた中でいい形でチームの活動を終えられたことがない気がします。




中学3年生の時は、所属していたチームでの最後の年のリーグ戦に腰の怪我で三か月ほどサッカーができず、最後の試合には間に合ったものの万全の状態ではありませんでした。高校3年生の一年間はコロナがまん延し始めた2020年でした。当然、インターハイは中止になり、その前にまたまた3か月ほどの怪我をしていた僕は長いこと試合に出ることなく、部活動の引退を余儀なくされました。




こうしてみてみると、どのカテゴリーでも3年目の時に怪我で数か月間サッカーができない時期があったんですね。きれいに引き際を飾れないジンクスが次の機会にどんな形で表れるか怖いです。




さて、最後に試合ができなかったこととは別に、一つ留学に行きたくない理由がありました。それは、Mr.Childrenの新アルバムの発売とホールツアーの開催です。僕がバルセロナに向けて発った1週間後にツアーが始まり、発売日の2か月前から予約していたアルバムは実家に届き、親に先に開封されました。




サブスクでの配信はまだこれを書いている日の一か月先からで、もうすでに発売されているにもかかわらずYouTubeでMVが公開されている二曲以外は聞けていません。淡い期待を胸にバルセロナのCD屋さんに行きましたが、あるわけないですね。




Mr.Childrenの新アルバムが発売されるときに大体いつも、これ以上のものは出来ない、これで終わったっていい、という趣旨のコメントをボーカルの桜井さんは残します。でもそんなことをいっておきながら新しいアルバムは発表されてきました。




今までサッカーをやってきた生活の中でサッカーを辞めたいと思ったことは基本的にはないんですが、大学に入るときと留学に行くことが決まった時はそれぞれの場所でちゃんと部活やクラブなどやろうとは考えていない時期もありました。でも結局、外大では部活に入ったし、スペインでもチームを探している最中です。




きっと桜井さんの発言は、次がなくてもいいくらいその作品に力を注ぎ込んだということなんでしょう。今までの節目で後悔がないくらいやりきれたなんて思えたことはないですが、結局サッカーを続けていることに何か重なるものを感じました。もちろんそんな薄っぺらな話ではないと思いますけど。




留学にきてもやっていることはサッカーだったり、好きなアーティストのMVを見たりと日本でやれることです。好きなことやっている時間が一番楽しいし、そんな感じでいいんじゃないかと思っています。新しいアルバムを全部聞ける日を楽しみにしながら、ボールでもけってようと思います。




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