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「人生最大の『なんでやねん』」タイ語科3回 松田凛太郎

初めまして。東京外国語大学国際社会学部3年松田です。専攻語はタイ語です。

今回、ブログを書くということで、昨年の2月のタイへのショートビジットについて書きたいと思います。



そもそも、私がタイ語を選んだ理由というものが非常に曖昧なものであり、ただ、今後は東南アジアが世界の経済の中心になるのではないか、その中で選ぶのならばタイ語だろう。

という、他のタイ語科の学生が持つようなタイ料理やタイの文化などへの愛というものは全く持ち合わせていなかった。

そんな私が約1ヶ月の間タイ料理を食べ、タイの文化の中で生活したという経験は非常に有意義なものであったと1年後の現在でも思う。


印象に残っているのはタイ人の礼儀と日本人の礼儀の違いである。

日本人は礼儀正しい民族であることは確かだが、タイ人のそれとは全く異なる。

タイ人の礼儀は宗教的な信条に大きく影響されている。また、その礼儀に関する文化の根付きが日本よりも圧倒的に強く深いものであった。

日本人にとっての礼儀はある意味、相手を不快にさせないようにするものであるが、タイ人にとって、礼儀とはむしろ自らの信条や意思によるものが大きいように感じられた。

このような「分け隔てない」を当たり前のように実行するタイ人の友人と過ごし、私自身も大いに触発された。繕うためではなく、人に優しくありたいと強く思える経験であった。


しかし、食文化は正直、私にはあまり合わないものであった。エスニックな香りや味付けが胃にもたれる。これを毎日続けるというのはとてもできないというのが率直な感想であった。

食事のタイミングというのもタイ人と日本人は大きく異なっており、日本人には当たり前の1日3食という概念がタイにはそこまで強く存在していない。

つまり、タイ人はお腹がすいた時にいつでも何かしら食べている。一度の量はそれほど多くはないが常に何かしらお腹に入れるものを探している。そのような感じである。

この生活に適応できず、タイに着いてから3日もせずにお腹を壊した私はタイ人が食べ物を探している傍ら、常にトイレの位置を確認していた。

しかし、バンコクにいる限りは日本でよく見かけるようなチェーン店がそこかしこに点在しているため、最後の1週間、タイ料理に飽きた私はバーガーキングと丸亀製麺で腹ごしらえをした。

これはショートビジットという観点からすれば非常に良くないが、お腹の方はすっかり治して帰国できた。


タイ語については、ショートビジットをした1年前は、勉強を始めて1年足らずであった為、実用の域には達していなかったというのが正直なところである。

2年生を終えた今でも実用の域かと問われると疑問符がつくが、当時は本当に簡単なタイ語しか理解できない上、こちら主導でない限り会話など成立しようがなかった。


そんな中でタイ人の大学生と仲良くなれたのは、サッカーという共通言語があったからである。

タイではサッカーの人気が非常に高く、日本と同じかそれ以上に皆サッカーが好きである。どの選手が1番好きか、どのチームのファンか。このサッカーに関わる話題さえあればすぐに誰とでも打ち解けられた。

あとは、乃木坂46や欅坂46の誰推しか、、これに関しては私は全くの素人だったため、むしろタイ人にアイドルの名前を教えてもらう始末であった。


とはいえ、サッカーという言語はどこへ行っても必ず大きな意味を持つものであることは間違いないであろう。そんなことを思った非常に有意義な1ヶ月であった。


追伸


お寺で現地のタイ人と一緒に行動していたら、インド人観光客に英語で、写真撮影を頼まれた。

私は、特に何も思わず快く写真撮影を買って出た。

カメラを返した私にインド人は言った。


「コップンカー」

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