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「旅とサッカー」ペルシア語科 2回 小高幹陽

皆様こんにちは。国際社会学部ペルシア語専攻2年の小高と申します。


ブログということで、何を書こうかなと思ったのですが、先日バックパッカーという形で友人と2人でベトナムへ行ってまいりましたので、そこで感じたことについて少し書いていきたいと思います。


バックパッカー、というのは、普通のツアー旅行とは少し違います。

ツアー会社が用意してくれるもの、つまり旅行の計画から航空券、食事、宿泊先の手配、移動手段、その他旅行にかかわる全てを自分の手で準備しなければならないということです。

日本でならそれほど難しくないと思われること、例えば食事をすることも、まず、安価に食事できる場所を探し、僕たち日本人の口にも合いそうなものを選び、注文を身振り手振りを交えて伝え、ボッタクられないように代金を支払う、といういくつかの手順を踏まなければなりません。

このように、食事一つとっても、日本と勝手が違う場所でガイドも用意せずに生活するのはなかなか難しく、現地の人の助けを借りないとやっていけません。

そして現地の人の助けを借りるには、まず、こちらから助けを求めなければなりません。

話す言葉が違う人にこちらの主張を正しく伝えることは簡単ではありませんが、だからこそ伝わった時は安心するし、嬉しさもありました。

これは、バックパッカーの楽しさの一つではないかと思います。


もう一つ、バックパッカーの特徴として、安宿、ドミトリーに泊まる、というものがあります。

ドミトリーというのは、普通のホテルとは違い、一つの部屋に二段ベッドが7、8個程並んでいる、他の宿泊客と一緒に寝泊まりするような宿泊施設です。

ドミトリーの部屋は、実質ベッドしかありません。部屋のドアを開けると両脇に二段ベッドがずらっと並んでいて、その間に共用スペースの細い通路があるだけです。風呂、トイレは共同で、自分ひとりの空間は無いに等しく、カーテンで仕切られたベッドの上しかありません。

でも、その分他の旅行者との距離が近く、初対面でもすぐに仲良くなって、どこから来たのかに始まり、年齢、職業、おすすめの観光地など、色んな国の人と、色んな話をすることができました。これも、バックパッカーの楽しみの一つだと思います。


と、ここまでバックパッカーについて書いてきましたが、僕自身、このようなバックパッカーの形で旅行をしたのは初めて、しかも僕は大学に入るまで海外経験は全くなく、海外に行くこと自体これが2回目でした。

両親には、海外2回目でドミトリーに泊まるなんて大丈夫かと心配されましたし、この話を同行していた友人に話すと、非常に驚き、海外2回目でバックパッカーなんて適応能力があるともいわれました(笑)。

確かに、ガイドがいなければいざというときにも誰も助けてくれないし、ドミトリーもシャワーが汚かったり、プライバシーも確保されなかったりで、必ずしも快適、安全とは言えません。そんなバックパッカーの旅行を海外2回目の僕がするのは確かに危険かもしれません。でも、旅行を楽しんで、無事に帰ってくることができました。


これには、実は、サッカーが関わっていたんじゃないかと、自分なりに考えて思いました。バックパッカーとサッカーなんて一見何の関係もないように見えます。

でも、考えてみると、バックパッカーとして旅行するときに必要なこと、例えば周りの人に自分の要求を伝えること、あるいは、多少つらくても耐えること、集団生活の中でプライバシーをうまく確保すること、これらは、サッカーの中で、またはサッカー部の活動の中で鍛えられた力なのではないかと思います

僕は別に大したことを成し遂げたわけではありませんが、幼、小、中、高、そして大学と、10年以上やって来たサッカーが、こんな形で活かされるとは思いもしませんでした。僕は正直、今までは何となくサッカーをやっていたというか、やりたいから、という以外に目的なくやっていましたし、目的なんて考えたこともありませんでした。

でも、ベトナムに行ってみて、意外なところで自分がサッカーで培ってきた力を感じました。このブログをご覧になっている皆様の中には、僕のように中、高とサッカー部だった高校生の方もいるのではないでしょうか。おそらく、多くの方は、自分がサッカーをする目的は考えず、やはり何となくサッカーをやっているのではないかなと思います。

偉そうなことは言えませんが、今、あなたがやっているサッカーというスポーツはきっとどこかで必ず役に立つと思います。だから、ぜひ、大学に入ってもサッカーを継続してほしいと思います。

そして、もし外大に入学された際には、是非とも我々東京外大サッカー部の一員として活動してほしいと思います。


拙い文章に最後までお付き合いいただきありがとうございました。小高幹陽


※右です

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