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「終演に向けて。」渡邉壮祐(ドイツ語科・2年)





はじめまして。2年、渡邉壮祐です。



まもなく21歳を迎えます。

20歳を超えてから、若さと老いの間で日々葛藤してます。若いねって言ってもらえるだけで最近は嬉しいです。宜しくお願いします。



拙文ではありますが、お付き合いいただければ。



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いつだって幕切れは残酷だった。



2015年1月

小6の県大会、16人が蹴ったPK戦、唯一ネットを揺らせなかった。



2018年7月

中3の市大会、FKをヘディングで見事に逸らし、ゴールにおさめた。

自分たちの。



2019年11月

ドイツでの地域カップ準決勝、過去最低のパフォーマンスで相手ウイングに何度もぶっちぎられた。ついていけなかった。途中で変えられた。



2020年9月

高3の選手権、夢はめちゃくちゃ大きく掲げてたけど、初戦で惨敗した。0-6。



それぞれのサッカーチームでの集大成となった試合はどれも終了の笛と同時に号泣している記憶しかない。選手権負けた時は流石に泣きすぎたかな。



勝負弱いというより

正直シンプルに実力不足だったな。

そこは否めない。下手だった。



そんな私のサッカー人生において

「終わり」は恐怖の対象で、

できるなら来てほしくないものだ。



できることなら

ずっとこの熱量でボールを蹴っていたいし、

点を決めた時、一対一でボールを奪った時、そして試合に勝った時の何にも変え難いあの高揚感をいつまでも味わいたい。



だから大学生にもなってサッカーしてるんだろう。週5で。



しかし



終わりを意識しなくなった途端に



おそらくその感情は消え去る。



思い返してみればいつだってそうだった。

過去悔しい思いをしたのも

「終わり」となるその試合を意識して日々サッカーをしていたから。



終わりがくるっていうことは実はそんなに悪いことでもないのかもしれない。

終わりがなければ、いつまでも惰性だけで続いてしまいそうですらある。




「どんなことも終わりがあるから美しい。」

ありふれた言葉かもしれないけど、私のサッカー人生の核心をついた言葉だ。



技術もセンスも運動神経も人並みで

選抜とか全国大会とかとは全くの無縁で

適性があるかさえ怪しいのに

このスポーツで何か残せると勘違いした少年が



熱と勢いだけで

16年間グラウンドに立ち続けてしまう。



そんな不思議な物語も

いつの日かエンディングを迎えるから

意味付けができるのかもしれない。



残り2年半で終わりを迎えるサッカー人生を

美しいものにするため、



一部昇格という最高のエンドロールで、



16年のサッカー人生を締めくくろう。



そのためにこれからもかまします。

少しだけ気にかけて見守っていただけると嬉しいです。



読んでいただきありがとうございました




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